Surface Science Laboratory of Sophia University

ミス理系が語る!超伝導の魅力

ミス理系が語る!超伝導の魅力

ミス理系コンテスト2013グランプリのB4五十嵐美樹に、超伝導材料の魅力について聞いてみました。

 

■ 五十嵐美樹 プロフィール ■
2013年度の坂間研四年生。ミス理系コンテスト2013グランプリ。
「暗い」「話しづらい」と思われがちな理系女子のイメージアップを目的として日々活動を行っている。

 

研究テーマは「高温超伝導体YBCO薄膜のCu基板上成長」。
将来の夢はエンジニアとして世界中のインフラを整えること。

 

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--- 五十嵐さん、超伝導って何ですか?
A. はい!物質を冷却していった時に、ある温度以下で電気抵抗が急激にゼロになる現象のことです!

 

--- 超伝導はどんなところに利用されるのでしょうか?
A. 有名なのは現在開発中のリニアモーターカでしょうか。それ以外にも、医療用MRI装置においては既に広く実用されています。2010年時点における超伝導市場は750億ドル(7.5兆円)とも言われているんですよ。

 

--- 注目されている分野なのですね。
A. そうなんです!将来的にはエネルギー分野やエレクトロニクス分野への応用が見込まれており、現代科学における最も重要なテーマの一つと言われています。

 

--- 今後解決すべき課題はどんなところですか?
A. 臨界温度(電気抵抗がゼロになる温度)が非常に低く、超伝導状態にするために約-270℃まで冷却しなければならないことです。様々な分野への応用に向けて、より高い温度で超伝導転移する物質の開発が求められています。

 

 

開発します!

 

 

--- 五十嵐さんの研究内容は「高温超伝導体YBCO薄膜のCu基板上成長」とのことですが…
A. はい!YBCO線材の実用化に向けて、簡便な製法を確立する研究を行っています!

 

--- YBCO薄膜って何ですか?
A. 臨界温度が従来の超伝導物質より90℃程も高い物質です。次代の高温超伝導材料として期待されていますが、量産が難しく、未だ研究室段階を出ていません。実用化に向けて、より簡便な製法が望まれています。

 

--- その研究が完成したとき、社会に与える影響はどのようなものでしょうか?
A. リニアモーターカや医療用MRI装置の開発・利用が格段に身近なものになります!また、エレクトロニクス分野に応用することで、大容量・超高速かつ低消費電力な次世代コンピュータデバイスの開発につながります。

 

--- すごい研究をしてらっしゃるのですね。
A. はい、ありがとうございます!とてもやりがいのある研究です!

 

--- 最後に一言おねがいします。
A. 当研究室では、超伝導の他にも高機能光触媒の創製次世代型メモリの開発をテーマに研究を行っています。どちらも現代科学の重要な主題であり、たいへん価値のある研究だと思います。興味のある方はぜひ、お問い合わせフォームより坂間研究室までご連絡ください!

 

 

研究室一同、ご連絡お待ちしています!


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