メンバー(2012年度)

過去の研究生(修了年度)及び共同研究者

2012年

吉本行気(2次元ランダム格子上の電子状態の研究)


2次元ランダム格子上の電子状態の研究 近年注目されているグラフェンは炭素原子が2次元六角格子上に整列した物質であり、通常とは異なる量子ホール効果や相対論的量子力学の出現という特異な物性を持っている。また、この物質にランダムに磁場を印可した場合、アンダーソン局在を示すことが期待され、ランダム系の臨界指数の解析と共に興味深い物質である。 今回はコンピュータシミュレーションによるグラフェンのマルチフラクタル解析を行うことで特異性指数の値を計算することに成功し、マルチフラクタルスペクトルが通常の量子ホール系とは異なる振る舞いを示すことが確認された。