冷凍機メンテナンス  2004 Aug 27                             <<戻る

12T超伝導マグネット(Cryogenic)を冷やしている4KGM冷凍機(住友重機)
の20000時間定期メンテナンスを行った。約24000時間経過していた。

三台並んで並置されている冷凍機にかぶせた木枠を移動し、コンプレッサに
アクセスできるようにした。

作業内容は、モータ、アドソーバ、スコッチヨークの交換である。新しい
アドソーバが持参された。上のボンベとケーブルは、循環ヘリウムガスの高圧
充填用である。今回、少し高めに充填した。高めにすると、効率は上昇するが、
ピストンなどの磨耗は進むとのこと。また、運転開始直後にはコンプレッサ背面
のバイパス弁開表示(橙灯)がしばしば点灯する。これは配管内圧力が高いために、
冷凍機本体が加圧されすぎないようバイパスするためであるとのこと。

次が、冷凍機本体をマグネットから取り外した状態。但し、ピストンを囲む部分
はマグネット本体に接着されているためマグネットを分解しないと外せない。
この状態でマグネット内部の真空は保たれている。

最後が、ピストン(一次、二次)を分解したようす。これらが上下に駆動して
冷凍を行う。磁気蓄冷材を使用しているかどうかはわからなかった。

メンテナンス作業終了後、作業員の方が「これもどうぞ」、と言って、
「水処理(環境保全/省エネ)の決めて」というパンフレットを置いていった。
「Shinsei(真正)プラスS極磁気活水装置─M.G.I. MAGNETIZER」というもの
で、配管の水垢除去用永久磁石であるらしい。およそ0.3〜0.4T程度の磁石
を配管に巻きつけ、「真正S極拡大(+)のエネルギー」で、「水のクラスタを分解」
し、「炭酸カルシュームなどのスケールの結晶を攻撃」するらしい。製造元は
米国のThe Magnetizer Group., Inc.らしい。

日本のおかれた状況は、大御所が「この分野」に参入しなければならないという
ものなのであろうか。大変心配である。
  参考─「水商売ウォッチング」

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